「米子都市圏」の中心地。利用しやすい皆生温泉も魅力

鳥取県の西端に位置し、北側に日本海に面した海岸線を持つ米子市。
面積だけで語るなら決して大きな都市ではありませんが、古くから城下町としてにぎわった場所で、「山陰の大阪」と呼ばれることも少なくありません。
「米子都市圏」という独特の経済圏を戦後築き上げた業績を持ち、今なおその地位は決して揺らいでいません。
市内には数々の観光スポットがありますが、その中でひと際異彩を放つのは皆生温泉でしょう。
広い山陰地方でも最大のスケールを持つ老舗の温泉街で、収容人数も飛びぬけています。
数々の歓楽施設が集中しており、単なる保養以外の目的でも楽しめます。
米子市は「山陰地方の交通上の一大拠点」という機能を果たす都市です。
隣接する境港市とともに米子空港を運営していることもその一端でしょう。
JR西日本もこのエリアには山陰本線・境線・伯備線と3つの路線を走らせています。
山陰自動車道と米子自動車道が通り抜ける点も市民から大好評を勝ち得ています。
そのほか市内には6種類の国道が通っています。
よく手入れされた道路が多いためかドライブ環境としてとても優秀で、日本交通・日ノ丸自動車のようなバス会社、皆生交通・大山交通のようなタクシー会社が熱心に営業を続けられていることからもその事実は立証できます。
市内の人口は、今から10年くらい前までは増加傾向にあり、めったに減少することはありませんでした。
しかし近年は微減という結果を示すことが続いています。
2023年の人口は14万6,139人、高齢化率は29.4%との調査結果が出ています。
県全体の平均値と比べると低いものの、2045年までに35%に到達することは確実とみられています。
その事実をそっくり反映しているわけではありませんが、市では今すぐに介護を必要とする高齢者を対象とする政策には余念がありません。
介護施設を市内で探すとまだ特別養護老人ホームや老人保健施設のような完全に行政主体の施設が多めに出てくることはけっこうあります。
もっともサービスつき高齢者向け住宅やグループホームのような比較的新手の施設も増加が目立ちますが。
住宅型有料老人ホームや介護付き有料老人ホームについては、まだ知名度が低いためか見過ごされることも多いようですが、着実に数を増やしています。
費用やサービスの点でサービス精神が旺盛なところも混ざっており、米子市内で施設探しをするなら見落とさずにチェックしたいところです。