“昔ながらの学生街”は、高齢者にもあたたかく優しい街

交通上の要所でもあり、京王線と東急世田谷線が乗り入れています。京王本線については、新宿駅から京王八王子駅まで30以上の駅に立ち寄れます。新宿に近いことは、この駅の最大のメリットかもしれません。そこまで出れば、あとはJR線や東京メトロをはじめ、乗車できる路線が一気に増えますから。
その反対の方向に向かう場合は、注意を払ったほうがいい駅として調布駅や分倍河原駅があげられます。前者で降車すると京王相模原線に乗り換えられますし、後者の場合はJRの南武線に乗り換え可能です。
東急世田谷線については長い路線ではありませんが、三軒茶屋駅までストレートに行けるというメリットがあります。三軒茶屋まで行けば田園都市線に乗り継ぎできます。近くにある山下駅で降りても、小田原線の豪徳寺駅に近いため便利です。
この駅の利用者は、全盛期と比べると減っていますが、近年はかなり変化が少なく、安定的といってもかまわないでしょう。2004年に1日当たりの乗降客数が46000人を割り、2010年には45000人を割り込みましたが、微増した年もあり、しばらくの間大きな変化が起こる兆しはありません。
世田谷区は、財政上の問題が少ないことから高齢者福祉に関してはしばしば高い評価を受けてきました。施設関係の介護サービスについてもすでにかなりの施設が建造されています。それでも特別養護老人ホームなどに入居したくて待機をしている希望者がいなくなるわけではありませんが。
民間の施設の場合、区内の平均的な地価の高さなどの影響から「コストが高くつく」というイメージがかなり流布しているようです。それはまったくの間違いではありませんが、必ずしもすべての施設に当てはまるルールではありません。介護付き有料老人ホームの場合は、どうしても入居一時金か月額使用料のどちらかが高額になる性質を持っていますから仕方がない面はありますが、グループホームなどの例外もあるわけです。施設を探す際に、じっくりと時間と手間を惜しみなく注ぐことが妥当です。