認知症高齢者対策としてグループホームの整備が進む都市

焼津市は、静岡県の中部あり、県庁所在地である静岡市と隣接しています。
駿河湾に面し、「焼津のマグロ」が有名な漁業の街。
焼津漁港など国内有数の漁港があり、遠洋漁業や水産加工業などが盛んです。
特にマグロとカツオの水揚げ量は全国1位で、毎年多くの観光客がマグロ丼などを食べに訪れる都市。
焼津市は漁業だけでなく農業なども行われ、数多くの会社の工場もあるエリア。
実は市内には質の良い地下水が豊富に流れ、交通アクセスも整っており、製造・生産に適しているためです。
近年は駿河湾の深層水も利用できるようになり、アステラス製薬なども焼津市内に工場を構えています。
交通アクセスとしては、JR東海の「東海道本線」が焼津駅、西焼津駅に乗り入れます。
バスも「しずてつジャストライン」の一般路線バスや、焼津市のコミュニティバス「焼津市自主運行バス」がさまざまなルートで運行中。
道路は国道150号などが整備され、高速道路も「東名高速道路」が焼津ICなどから利用できます。
食べ物もおいしく、交通的にも発達した場所ですが、高齢化率は高め。
2023年の調査によると、焼津市の総人口は約13.7万人、それに対し高齢者数は約4.1万人、高齢化率は30.03%でした。
「4人に1人は高齢者」という状況において、市は高齢化の状態を分析し細やかな対応を進めています。
認知症に関しても、要支援及び要介護認定者の中で認知症も患っている人が年々増加しており、2013年には介護保険認定者数の中で認知症患者の割合は64.7%に。
高齢化も深刻なのですが、認知症の方が早急な対策が必要であることが調査で分かったのです。
そのため、市は「認知症相談」などの具体的な対策を行い、認知症に特化した介護施設であるグループホームの認可数を増やしています。
市内にはグループホーム以外にも住宅型有料老人ホームなどがあります。
しかも、料金が比較的高額でないのが魅力。
入居時の費用0円、毎月の基本利用料が10~16万円程度の施設もあるので入居しやすいでしょう。
他にも市内の介護施設は徐々に増えており、増加し続ける高齢者の受け皿となっているのです。
焼津市は魚介類が美味しい場所ですので、介護施設でも毎日の食事に地元の魚を取り入れていることが多いのも特徴。
全国からの入居を募集している有料老人ホームもありますので、他の市町村の方にも、焼津市の介護施設への入居の検討をおすすめしたいです。
担当のケアマネージャーに相談すると、他市の介護施設でも詳細を調べてもらえますので、相談してみると良いでしょう。