介護サービスの全体的な充実に向けて街ぐるみで前進

沼津市は、静岡県の東部にある特例市。
伊豆半島にあり駿河湾に面しているため、水産業も盛んです。
沼津港には魚介類目的で訪れる観光客が年々増加中。
気候も温暖なため、富士山や箱根などへの観光拠点となってきました。
交通アクセスとしても東海道新幹線、JR東海道線、東名高速道路、千鳥観光汽船などが運行されており、東駿河湾地域の中心都市です。
沼津市の高齢化率の推移をみますと、2000年には総人口は約20万人で、それに対する高齢化率は14.6%でした。
それが2010年には総人口は約18万人に対し高齢化率は32.3%に。10年間で約18%も高齢化率が上昇しています。
さらに2023年には人口18万9,632人、高齢化率32.2%となり高齢化が進んでいます。
ここ十数年間での市の経済状況の悪化に伴う人口の減少が高齢化に拍車をかけているようです。
今や人口の一角を占める高齢者のために、沼津市は高齢者福祉サービスを実施。
健康づくりの一環として高齢者のスポーツを推進。
寝具乾燥消毒等サービスなどのサービスも実施し、介護サービスの全体的な充実をめざしています。
また、地域包括支援センターなどを各エリアに設置し、地域密着型のケア体制を整備。
その他にも安全な街づくりのためのバリアフリー化を推進したり、「自分らしく生きる」ことをテーマにした高齢者の交流の場を設けたりしています。
特別養護老人ホームなどの公的介護施設の空き室状況は場所によるようです。
首都圏は数百人待ちという施設が多いのですが、沼津市はエリアによっては比較的余裕があるようですので、担当のケアマネージャーに聞いてみるとよいでしょう。
グループホームも同様で、ホームによっては受け入れ可能ですから、認知症の方はまずグループホームを検討することをおすすめします。
グループホームは認知症ケアに特化していますし、有料老人ホームなどに比べると利用料も安いです。
入居する際に頭金が必要ですが、この頭金は敷金ですので退去の際に清掃代として使用した金額以外は返還される可能性もあります。
グループホームによって、料金設定が違いますので、希望する方は必ず見学に行き、直接料金の内容を聞いておきましょう。
介護関係の施設としては、サービス付き高齢者住宅や有料老人ホームなどもあります。
サービス付き高齢者住宅なら入居時の一時金が0円、月額利用料も12万円程度というところもあります。
ただしこの利用料にヘルパー代などが加算されていきます。
有料老人ホームの料金はホームによって高低差が大きいですが、入居一時金及び月額利用料が手ごろな施設もあります。
空き室もあり、比較的入居しやすい状況です。