甲賀忍者と信楽焼のおかげで、人気が高い都市です

滋賀県の南端に位置し、東西に細長い形状を持つ甲賀市。
北側で大津市をはじめ、県内の6つの自治体と隣接しています。
西端は京都府との境界線です。
南端は三重県との境界線が長く延びており、四日市市や鈴鹿市などと接しています。
2004年に、旧甲賀郡の甲賀町をはじめ5つの町が合併して誕生しました。
市内は、東部と西部を中心に緑の濃い山地や丘陵地が目立ちます。
甲賀市はかつて、水口宿と土山宿などの宿場町が東海道沿いに設置されていた土地です。
歴史ある都市ですが、特に全国的に知られているのは甲賀忍者の本拠地だったという伝承でしょう。
現在は、忍術屋敷や忍者博物館などに足を運んでいただくと、たくさんの史料などをご覧いただくことが可能です。
水口には明治初期まで、水口城が存在しました。
現在は遺構の一部が修繕された上で、資料館の一部として一般開放されています。
このほか、甲賀市を代表する名跡に紫香楽宮があります。
これは聖武天皇の時代に存在した離宮です。
新宮神社遺跡や宮町遺跡など、この離宮に関係が深いと考えられている遺跡は周囲にいくつも存在します。
甲賀市の象徴的な名物となっているのが、信楽焼です。
窯業は現在も、甲賀市において重要な産業と位置付けられています。
信楽古陶館や県立陶芸の森、信楽伝統産業会館など陶芸について学んでいただける文化施設は市内に少なくありません。
甲賀市で列車を用いた遠出をお考えになるときは、JRの草津線や近江鉄道の本線、信楽高原鐵道の信楽線などをご利用できます。
路線バスに関しては、帝産バスや市営のコミュニティバスなどにご乗車可能です。
幹線道路については、新名神高速道路や国道1号線などにお乗り入れできる中継地点が市内に数ヶ所あって、便利です。
甲賀市の人口は、昭和後期に右肩上がりの成長を遂げました。
ピークに達したのは今世紀に入って間もなくのこと。
現在は微減していますが、2023年の時点で89,038人です。
高齢化率については同年に、28.7%に達しています。
甲賀市で介護施設にお住まいになるなら、グループホームが見つかりやすいでしょう。
公営・民営を問わず軒数は多めです。
また、特別養護老人ホームへのご入居の可能性もあるでしょう。
医療相談に関しては、水口医療センターや公立甲賀病院、紫香楽病院などが有名です。