プールや美術館の割引が充実。桜区は高齢者が”外に出る街”です

さいたま市10区の一つで、市の南西部に位置する桜区。
富士見市との境界に荒川が流れ、地理的には旧浦和市の大久保地区と南東部を除く土合地区の辺りでもあります。
交通アクセスとしてはJR東日本の武蔵野線や埼京線が通り、路線バスも西武バスなどが走っています。
東京都心に比較的近く、埼京線が整備されたため利便性も向上し、若い世代が移り住むようになりました。
そのため市内で最も若年層の人口が多く、高齢化率が低い地域の一つです。
高齢化率の推移を見ても、2003年はさいたま市全体の高齢化率は14.3%であったのに対し、桜区は11.7%。
2023年には市全体の高齢化率は23.2%なのに対し、桜区は24.2%となっています。
しかし、桜区単体で見てみるとやはり高齢化率が年々上昇していますから、桜区は高齢者福祉サービスなどを充実させる必要があるのです。
桜区もさいたま市全体で取り組んでいる高齢者福祉サービスを積極的に実施しています。
市内在住の60歳以上の方を対象に、運動機能の維持を目的とした水中運動教室を実施。
有料ではありますが送迎までしています。
また、高齢者の社会参加や外出を促すため、アクティブチケットという割引券を交付。
美術館が無料になるだけでなく、プールやキャンプ場などが割引料金で利用できるサービスを実施しています。
その他にもさまざまな高齢者福祉サービスがあります。
認知症の相談窓口などを設け、高齢者のいろいろな相談にも対応していますので、悩みがある場合も一人で抱え込まず窓口に相談するとよいでしょう。
特別養護老人ホームも区内にあるのですが、満床の場合が多い状況です。
基本的に介護度高い方が優先的に入居できるのですが、介護度1や2でも、家庭環境などで特例が認められる場合もあります。
「料金的にも特養が良い」という方は介護度などにこだわらず、まずケアマネージャーに相談して、入居の申請をしてもらっておくとよいでしょう。
特養などの公的介護施設の他にも、有料老人ホームやサービス付き高齢者住宅もりますが、比較的高齢化率の低い街ですので施設数は少ないようです。
サービスが充実している分、料金が高額な施設や、入居時の頭金が20万円前後、月額利用料は20万円未満という施設もあります。
サービス内容や料金の内訳を照らし合わせ、自分に合った施設を選びましょう。