九州でも有数の観光エリアは、高齢者にも優しい街

伊万里市は、佐賀県西部、長崎県側に位置する都市です。
「伊万里」と聞くと「伊万里焼」を連想する方が多いでしょう。
元々伊万里焼は伊万里市の南方にある「有田町」を中心に作られた陶器。
出来上がった陶器を伊万里港から積み出していたので「伊万里焼」と呼ばれるようになったのが名前の由来です。
伊万里焼の他には、伊万里牛や車エビが人気です。
また、桃やイチゴなどの果物の生産も盛んで、特にイチゴは佐賀独自の種である「さがほのか」などが栽培されており、イチゴ狩りも楽しめます。
最近は車イスでの乗り入れも可能なバリアフリー果樹園が増えましたので、シニア世代も気軽に果物狩りができるスポットとなっています。
市内の交通アクセスとしてはJR九州の筑肥線や松浦鉄道の西九州線が通っています。
どちらも中心駅は伊万里駅。
その伊万里駅からは博多駅や福岡空港行きの高速バス「いまり号」や、佐世保行きのバスなどが出ているので、ちょっとした遠出などが気軽にできるようになっています。
また、市内では伊万里市コミュニティバスである「いまりんバス」や、昭和自動車などの一般路線バスが走っています。
市の沿岸部には、古き時代からの重要港である伊万里港の他に浦ノ崎港があり、基本的に貨物専用の港となっていますが、長崎県松浦市福島への渡船は就航しています。
伊万里市は自然も美しく、大変食べ物の美味しい場所ですが、高齢化率の高さが問題となっています。
2023年には人口5万2,721人、高齢者人口1万7,378人、高齢化率33.0%でした。
この年の全国平均は29.0%でしたから、やはり高齢化率が深刻であると言わざるを得ないでしょう。
このように、人口の一角を占める高齢者のために、伊万里市は高齢者福祉サービスの充実に努めています。
訪問入浴といった基礎的な介護保険サービスに加えて、伊万里市オリジナルの福祉サービスも展開。
00歳になる方に「百寿メダル」を進呈したり、「たっしゃか体操」という独自の健康体操を作り、毎週市民センターで体操会を開いたりしています。
独自の高齢者福祉サービスを見ても、伊万里市が高齢者を大事にしようとしている姿勢が見受けられます。
高齢者の住まい確保も市のサポートの一環で、特別養護老人ホームなどの介護施設が市内に用意されています。
そして特筆すべきは有料老人ホームの安さです。
介護付き有料老人ホームでも入居時の費用が0円、月額利用料も10万円未満というプランも。
是非、他県の方にも伊万里市の介護施設を検討することをおすすめしたいです。