高齢化が急激に進む住吉区にあって、老人ホームも増加

御堂筋線の場合なら、天王寺駅の向こうに動物園前駅・難波駅といった駅もあるため、市内外への移動にストレスを感じなくて済みます。駅前には市営バスの路線が乗り入れているため、近郊へ出かけるときはバスの利用もおすすめです。
これだけ利用価値が高い駅のため利用率は安定しています。1日あたりの乗客数は、阪和線と御堂筋線合わせて20000人を超えていることが2007年から2013年までの調査で判明しています。
駅に対する評価が高い理由は、周辺の整備とも関係があります。長い間、「開かずの踏切」があることでかなりの問題が発生していましたが、2006年に阪和線が高架化されました。渋滞問題等が一気に収束に向かったことで、周囲の多数の住宅地から肯定的な反響が相次いだことは記憶に新しいところです。もともと、長居公園のような巨大な行楽施設が開かれている土地柄でもあり、余生をゆっくり過ごす場所としてなかなかの適性を示しています。
この駅があるのは住吉区です。住吉区は、旧来の住宅地と新興の住宅地が共存する土地ですが、予断を許さない勢いで高齢化が進行しています。高齢者の活動や福祉関連の事業に積極的に補助金を交付する政策が続けられており、だんだんと高齢者の生活が好ましい方向に変貌を遂げていくことに期待が持てます。専門的な施設に入居しなければならない高齢者の増加に比例するように、老人ホームや高齢者専用住宅も増加してきました。
さすがに長居駅の周辺でも、特別養護老人ホームに代表される公的な援助が多い施設は、人気が過度に集中してしまうため簡単には入居できないですが。しかしこの駅の周辺では、その他の施設が着実に運営を軌道に乗せています。現在いちばんおすすめなのは、安価に入居できる高齢者住宅でしょう。月額使用料が10万円前後か、それよりも安い価格でよいケースが相次いでいるからです。
このほかに活躍が目覚ましいのは、サービス付き高齢者向け住宅と住宅型有料老人ホームです。後者はどうしても前者よりもコストが高めになる性質がありますが、高くなっても月額の負担が20万円前後で済む施設を見つけることも不可能ではありません。