高齢化が進むエリアにあり、介護施設の数も多数

そのいっぽうで、大阪中央環状線や国道310号線のような主要な道路が走り抜ける場所にも近く、駅の周囲は利便性が欠けていないエリアです。タクシー乗り場とバス乗り場も駅の出入り口に設置されており、南海バスが多数の路線を営業しています。
この駅は、南海電気鉄道の高野線とJRの阪和線が接続する要所となっています。高野線を使う場合、すぐ近くに中百舌鳥駅(泉北高速鉄道船に接続)や住吉東駅(上町線に接続)があるほか、大阪市内中心部に向かうなら難波駅や新今宮駅で降車できます。阪和線を利用するなら、少し離れたところに長居駅(御堂筋線に接続)があるほか、天王寺駅間でそれほど時間がかからないという利点があります。
駅の利用者は、どちらの路線に関しても年々増加の一途をたどっています。1日平均の乗降客数のデータを確認すると、高野線側は2012年に38000人を超えており、阪和線側は22000人を超えています。これからも緩やかな増加を続けていくと考えられています。
利用者がゆっくりと増える中で、駅構内の改良工事が数年越しで続けられてきました。2010年以降、エレベーターやトレイなどがどんどん改築されたり、新しい店舗エリアがオープンしたりとどんどん便利になっています。LED照明による列車接近表示機の設置など、技術面でのリニューアルも目覚しく、さらなる進歩に向けてがんばっているところです。
堺区は、高齢化率の進み方が激しいエリアに属します。高齢者向けの政策は広範囲におよび、その中にはショートステイといった介護にかかわるサービスもたくさん含まれています。特別養護老人ホームのような、需要が極端に高い施設に関しては、このエリアにおいても今以上の改善が簡単ではなく、施設型のケアサービスを望む住民には、臨機応変な計画を立てることが求められそうです。
三国ケ丘駅周辺で老人ホーム・高齢者専用住宅を探索すると、入居一時金が高くつく可能性がある施設が目立つかもしれません。安い場合は10~20万円前後でも、高くなると100万円を超える施設も出てきます。しかし月額使用料については、15万円前後までの予算で何とかなる施設を同時に複数発見できます。要介護度をはじめとした各種条件で費用が変動しますから、介護の専門家や行政の窓口に相談するなどして具体的な金額について探りを入れておくとよいでしょう。