駅周辺の団地・マンション住まいの高齢者のために、介護施設も増加中

南海本線で移動する場合は、すぐ近くにある住吉大社駅(上町線や阪堺線に接続)・天下茶屋駅(堺筋線に接続)・新今宮駅(大和路線・御堂筋線・堺筋線・阪堺線に接続)あたりで降車する機会が増えるでしょうか。高野線・汐見橋線の場合は、芦原町駅(大阪環状線に接続)・汐見橋駅(阪神なんば線・千日前線に接続)が乗り換えの対象となることでしょう。
利用率は一貫して下がっている途中といえます。1995年を最後に、1日平均の乗降客数は10000人を下回っています。2005年以降は7000人を切っており、しばらくの間利用者が急に増えるきっかけはめぐってこない見通しがあります。
駅の周辺には住宅地が広がる区画が目立ちます。その膨大な住民の生活を支えるために、商業地区となった区画も数ヶ所存在します。定住場所としてはなかなかの環境となるでしょう。なお、2010年代に入ってからバスの路線の撤退が相次ぎましたが、駅からの移動がいっぺんに不便になったというわけではありません。
この駅がある西成区は、過去数十年以内に建造された団地やマンションがたくさん残っています。住民の高齢化がよく指摘されており、高齢化問題はかなり切実な状態です。少子化の進み方もかなりのペースです。長期的な子育て支援策など、抜本的な改革が待ち望まれますが、老人ホームや高齢者専用住宅にまつわる制度の充実化などが当面の間は最優先事項となりそうです。
岸里玉出駅の周囲でも、特別養護老人ホームや老人保健施設などの、公営で破格の低価格に設定されている施設は人気が殺到しています。したがって、申請を出しておく一方でしばらくの期間は民間施設などを使ってしのぐ方法がおすすめとなります。施設探しをすると目立つのは、高齢者住宅の費用の安さでしょう。
また、グループホームの増加が目立ちつつありますので、認知症を患っている場合はなるべく選択肢に含めたいところです。そして、案外と住宅型有料老人ホームなどの場合に、驚くほど入居一時金ないし月額使用料が安いケースにめぐり会える可能性があります。「高い」と巷でよくいわれる施設についても、いちおうは目を配る姿勢が大切かもしれません。