大阪市と吹田市の境目に、安くて駅から近い施設がいっぱい

工事の完了はまだだいぶ先のことですが、事業全体が成功した暁には、200メートルほど離れた場所に移動するものと予測されています。しかしこの移転で大きなデメリットをこうむる人はめったにいないでしょう。駅舎全体が一新されるため、少なくともメリットがふんだんに出てくることは疑いありません。
バス乗り場は現在、下新庄駅の出入り口の目の前に置かれているわけではありません。しかし駅から5分くらい歩くだけで簡単に、市営のコミュニティバスが循環する乗り場にアクセスできます。
下新庄駅は、阪急電鉄の千里線の管内にある駅。千里線は現在、あまり長いコースではありませんが、急ぐときは堺筋準急に乗ったほうがよいでしょう。両隣にある淡路駅・吹田駅はともにこの堺筋準急が停車する駅です。
そしてこの2駅はどちらも乗り換え先を持っています。淡路駅では京都本線に乗り換えられますし、直通運転が行われている場合があります。また吹田駅では、JRの東海道本線への乗り換えを実現できます。これらを除くと、天神橋筋六丁目駅では大阪市営地下鉄の堺筋線・谷町線に、山田駅では大阪高速鉄道の大阪モノレール線に乗り換えできます。
下新庄駅の利用率は、年々低下を繰り返してきました。1日ごとの乗降客数を確かめると、12000人を切ったのは2001年のこと。その後11000人を切ったのは2004年、10000人を切ったのは2006年のことです。これ以後も乗降客数の減少はとまっていません。
駅の利用者の減少は、人口減少や高齢化の進行などの影響を感じさせる変化です。しかしこうしたハンデがある状況の中で下新庄駅の周囲では介護施設の頑張りが目に見えて感じられます。駅から数分で到着できる絶好の立地条件を備えた施設が何軒もあるのです(定員に達していて新規入居者の募集をしていない、というところを除外しての話です)。
そのような破格の条件に合致していながら、入居費用が非常にかかるとは限りません。初期費用が30~40万円を下回るケースがあちこちで発見されています。ちなみに施設のタイプについては、介護付き有料老人ホームと住宅型有料老人ホームが中心となっているようです。