介護付・住宅型とも有料老人ホームが増加中

2007年に新たな区域として誕生した新潟市北区は、北地区(旧新潟市の複数の地域で構成)と豊栄地区(旧豊栄市)で成り立っています。
特に豊栄地区についてはベッドタウンとして過去数十年の間に変貌を遂げてきた歴史がありますが、その一方で区内のあちこちに、水田をはじめとした農地がふんだんに残っています。
松浜漁港や南浜漁港があることから海の幸の流通という観点からも恵まれており、豊かで新鮮な食材には事欠きません。
緑地環境という意味でもこれらの一帯はかなり高い水準を保っています。
区内にはJRの白新線が通っていますが、もっと浸透率が高いのはバスやタクシーでしょう。
新潟交通や新潟交通観光バスが区内に多数の路線を張り巡らせています。
そしてコミュニティバスの運行も展開されており、現在は未開通のエリアにも今後路線が敷かれる可能性が浮上しています。
自家用車を使う住民も多いですが、日本海東北自動車道・国道7号・国道113号といったわかりやすい道路やバイパスが多く、またインターチェンジやサービスエリアも発達しているため、なかなか快適なドライビングを実現できます。
特に市内中央部に通勤する場合は、よく手入れが行き届いた各地の設備は、とてもありがたみが感じられます。
北区の人口は、区の発足以来横ばい気味と言っても差し支えない状態です。
ただしこの数年は徐々に下降気味となっており、遠い将来に向けて人口を維持するための布石を打っていく必要があるとさかんに唱えられているところです。
2023年には人口7万1,869人、高齢化率は32.2%となっています。
これは市全体の平均値より若干高い数値であり、楽観できるとはいいがたい状況でしょう。
このまま高齢化率が上昇すると2030年までに35%を超えると予想されているためです。
要介護認定者数は、2024年には4,149人となっています。
現在のところ、ケアサービスが早急に必要な高齢者がいる家庭は、地域のケアマネージャーなどに相談した結果特別養護老人ホームなどへの入居を希望することが多い様子です(実際のところ今の区内ではいちばん目立つ施設かもしれません)。
もっともグループホームも数年間でどんどん増加しており、認知症の疑いがある場合はまずこちらから検討したほうがいい結果につながる可能性が高まっています。
介護付き有料老人ホームや住宅型有料老人ホームも増えており、よその地方と比べてコストが平均的に低めになる傾向があるようですから、情報収集をまずは試してみたほうがいいでしょう。