温泉で有名な街。アクティビティとして活用する老人ホームもあり

長野県の中央部分を占める小規模な自治体、それが下諏訪町です。
諏訪湖や八島ヶ原湿原のような壮麗な自然がすぐ近くにあるエリアで、毎年全国からおおぜいの観光客が訪れる場所です。
諏訪大社のような由緒正しい寺社仏閣を持っていることも大きな特色でしょう。
特に祭事の際にはおびただしい人々が集まります。
下諏訪温泉のような資源があることも、高齢者にとっては魅力的に映る観光スポットでしょう。
住宅地や商業地区が固まる一帯は、京都市や名古屋市、仙台市のような碁盤目状の区画にわりと近い形状で整備されています。
そのため歩行がとても楽だというメリットがある町となっています。
とても小さな町であることもあって、交通インフラはかなり限られています。
しかし中央本線が敷設されているため名古屋方面や東京方面に出向く際には、あまり時間を無駄にせずに行けます。
幹線道路は限られていますが、ビーナスラインのような観光振興などの目的のために導入された車道もあり、安定した利用者数を獲得しています。
バスを使いたい場合にはアルピコ交通というバス会社の名前がまず浮上しますが、コミュニティバスであるあざみ号も地域に親しまれる路線を提供しています。
下諏訪町の人口は、1970~80年代にかけては横ばいと呼んでもかまわないくらいの人口推移を示していました。
しかし1990年代に入ると人口減少の勢いに拍車がかかりはじめます。
2023年には人口1万9,108人と減少傾向が続いています。
こういった状況の中で、下諏訪町の高齢化が軽視しえないスピードで上がり続けています。
2010年の時点では高齢化率32.0%でしたが、2023年には37.8%に跳ね上がりました。
周囲の予測を上回る勢いを見せているため、高齢者福祉については見直しの検討が行政中心に行われているところです。
専門性の高い施設への入居については、現在の町内ではグループホームや特別養護老人ホームの利用者が比較的多いと思われます(施設の増加が相次いでいるためです)。
小さな町という事情もあり、施設の数はじゅうぶんだとはいえませんが、計画的に入居の手続き全般を進めれば、それほど時間や労力を無駄にせずに納得のいく施設をものにできるチャンスがあります。
民間の施設については、最近は開業からまだ間もない施設がさかんに入居者を募集しています。
費用は総じて高めですが、ちょっとしたリゾートホテルのような豪奢な生活や良質なケアサービスを見込める点は、格別でしょう。