認知症高齢者の支援に手厚い施策が魅力

八代市は2005年に八代郡鏡町などの6市町村が合併し、新八代市として成立しました。
現在は熊本県南部の中心都市で、県で2番目の人口を誇る工業都市。
明治時代から八代港が近代港湾として整備されて以来、さまざまな工場が進出。
工業都市へと発展したのでした。
また、八代港は韓国の釜山行のコンテナの定期船が出ている国際港でもあり、九州でも重要な交通要所となっています。
地理的には日本三大急流の一本とされる球磨川の分流と不知火海で形作られた三角州地帯に市街地があります。
交通アクセスとしては、産交バスや、高速バス「きりしま号」などが市内を走っています。
そして、JR九州の九州新幹線や、肥薩おれんじ鉄道が運行中。
特に肥薩おれんじ鉄道線は鹿児島までの海沿いの風景を楽しめるので、観光としても人気の鉄道です。
八代平野では農業も盛んで、畳の材料である“いぐさ”の名産地で、その生産量は日本一。
国産いぐさの約8割を占めています。
農作物もトマトや柑橘類など、特産品が豊富で、特に晩白柚の生産量は全国で一番です。
八代市の高齢者数は「毎年800人というペースで増加する」という推計が出ています。
実際、2011年には28.1%だった高齢化率が、2023年には34.8%に。
12年間で約6%も上昇しています。
何より「3人に1人が高齢者」という超高齢化社会が到来しています。
そういった背景の中、八代市も増加する高齢者のために高齢者福祉サービスの徹底に努めているのです。
市が行っている高齢者福祉サービスはさまざまですが、その中の「家族介護用品支給事業」では、在宅介護をしている方々に紙おむつだけでなく、ドライシャンプーや防水シートなどの介護用品を支給。
自宅での長期介護を支えています。
また、「やっちろ認知症応援マップ“見守ってはいよ”」を作成。
これは、認知症の方の見守りしてくれる協力店舗の場所が一目で分かる地図です。
その他にも生活相談や認知症の基礎講座なども行い、積極的な認知症サポートを実施しているのです。
八代市内にも特別養護老人ホームが数カ所ありますが、どの施設も数十から数百人待ち。
しかし介護老人保健施設なら場所によっては待機しなくても入居出来そうですから、相談してみると良いでしょう。
特養などの公的介護施設以外にもグループホームや住宅型有料老人ホームがあります。
グループホームは受け入れ条件が厳格ですが、住宅型有料老人ホームなら介護度などの入居条件が厳しくありませんので、おすすめです。