センター南・北駅を中心に、老人ホームのバラエティは豊か

都筑区は横浜市を構成する区の1つで、再開発が盛んな地域であり、人口も増えている地域です。
今後も、ららぽーと横浜などの大型商業施設が進出していますが、港北ニュータウン付近にはさらに建設予定されています。
これからは、ますます人口増加が見込まれています。
また、人口が多いことから区のイベントも盛んです。
冬には、ドイツのクリスマスマーケットを模した市場や有名著名人を招いた講演会を積極的に開催しており、区民を楽しませています。
移動に車を使うファミリーが多いことから、区営駐車場が多いのも特徴です。
港北ニュータウン地域では、駐車スペースが空いているか携帯電話上でリアルタイムで確認できるシステムもあります。
車社会でありながらも駐車場に困ることが少ないうれしい地域でもあります。
そんな都筑区は移住者が多いため、ほかの市区内よりも高齢者の増加数は目立っていないのが現状です。
ただし、それは全体が増えているからであり、確実に高齢者は増えています。
そのため、さまざまな福祉サービスを提供しています。
今後、ますますサービスが向上していくことが十分に期待できます。
具体的な福祉サービスとしては、介護予防プログラムの充実があげられます。
体操やレクリエーションを通して身体の機能の衰えを予防する試みを定期的に開催しています。
また、身体のハンデを持った方向けにリハビリ教室も積極的に行っています。
そのほか、介護にかかる費用の支援サービスも実施しています。
都筑区の有料老人ホームはセンター南駅、センター北駅を中心に分布しています。
ややグループホームが多くはありますが、ほかのサービス形態も充分に選ぶことのできる地域です。
駅近くの施設も多いのですが、都筑区は丘陵地帯のため、ゆるやかながらも土地の高低差が大きいことでも知られています。
地図上だけで立地を判断せず、実際に現地に行って確かめてみましょう。
高齢者の増加率は横浜市で2位
都筑区は横浜市北部の町で、区内には「港北ニュータウンセンター地区」があり、横浜市の主要な生活拠点となっています。
横浜国際プール、横浜市歴史博物館などのスポットがあります。
ほかにも農業が盛んで、農家数は横浜市内18区の中で、最も多くなっています。
交通アクセスとしては、横浜市営地下鉄のブルーライン3号線とグリーンライン4号線が運行しています。
路線バスも横浜市営バスや東急バス、川崎神奈川中央交通バスが区内を巡っています。
人口を年齢別にみると0歳から14歳までの年少人口が多く、2023年の年少人口は、都筑区は13.9%と横浜市内18区の中でトップであり、子供が比較的多い町です。
一方、65歳以上の高齢者人口の割合は、2023年の時点で18.3%です。
横浜市内で最も低くなっています。
とはいえ、高齢化が進んでいることはまぎれもない事実。

国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口(令和5(2023)年推計)」
2010年時点で13.6%であった高齢化率は2023年時点で18.3%にまで上昇しています。
今後に備え、高齢者向けの施策などを打ち出し、サポート体制を強化中です。
また、横浜市の平均寿命と健康寿命を比べると、男女ともに10年ほど差があるのが現状です。
すなわち要介護状態となってから亡くなる人が多いのがわかります。
そのため、都筑区では健康寿命を伸ばすため、介護予防活動や健康づくりを推進中です。
福祉施設「地域ケアプラザ」を設置
都筑区では高齢者の生活を支えるべく、高齢者福祉サービスを実施しています。
より手厚いサポートを行うために地域包括ケアシステムを構築中です。
地域包括ケアシステムの一環として福祉施設「地域ケアプラザ」を設置しています。
福祉保健サービスを総合的に提供する施設で、地域の福祉保健活動を支援しており、身近な相談窓口としても活用されています。

区内には約5ヵ所に地域ケアプラザがあり、地域交流コーディネーターが、地域活動・交流を推進するため、地域のさまざまな活動を支援し、イベントや講座、ボランティア活動の調整を行っています。
地域ケアプラザは住民同士の交流の場としての利用も可能です。
そして、高齢者デイサービスなどの「福祉保健サービス」を提供しており、自宅で暮らす高齢者とその介護家族の生活をサポートしています。
また、都筑区は区民同士が支え合って生きていける環境を整備するため、「地域の見守りネットワーク」や、「元気づくりステーション」も設置されています。
現在、こういった拠点を中心として、地域住民が主体となり、地域課題について話し合ったり、介護予防活動を行ったりしています。
福祉サービス活動として、公共交通機関の利用が困難な高齢者を対象に、地域のボランティアが送迎サービスを実施中です。
さらに、高齢者が交流を楽しめる「高齢者サロン」の開催や、ボランティア活動のサポート、高齢者の就労支援など、都筑区は多種多様な高齢者サポートを推進しています。
そのため、高齢者から「利用できるサービスの幅が広い」といった感想も聞かれます。
「都筑野菜」を活用した「健康に良い食生活」を推進
都筑区は「年を重ねても健康に過ごすためには、要介護状態にならず健康寿命を延ばすことが重要」として、介護予防活動に力を入れています。
区の主要施設などで、介護予防講座や栄養指導を実施中で、港北カルチャーセンターを中心に、ストレッチ体操も行っています。

区は介護や福祉に関係する課が1つとなり、区民と協力して健康づくり事業を推進する取り組み「都筑区健康アクション」を策定しました。
官民一体となり、健康づくりを行っています。
さらに、地域住民の自主的な介護予防活動を実現するため、自治会や町内会、NPO団体など、さまざまなグループとの連携を強化中です。
都筑区では、区役所や地域ケアプラザが、健康づくりや社会参加の重要性の啓発活動を実施しており、介護予防活動を高齢者に浸透させています。
また、通いの場や居場所、社会での活躍の場がある人の方が、認知症になりにくいという結果が出ており、都筑区でも老人クラブや地域グループなどの健康づくり活動をサポートも行っています。
運動も認知症予防に効果的なので、都筑区内の公園や川べりを歩く区内ウォーキングを推進しています。
「気持ちよく体を動かす」をコンセプトとすることで、運動の継続を促しています。
介護予防や体力づくりのために、都筑区では「ラジオ体操」も推進しており、公園や多目的広場、雨の日は小学校の体育館で実施しています。
都筑区は農業が盛んなおかげで、新鮮な野菜も豊富です。
食事も健康維持に重要として、「都筑野菜」を活用した「健康に良い食生活」の指導・普及活動も行っています。
横浜市都筑区の高齢者相談
都筑区では、都筑区社会福祉協議会の「あんしんセンター」を中心に、高齢者の権利を擁護する活動を行っています。
「あんしんセンター」では、電気・ガス・水道などの公共料金の支払い代行や金銭管理の代行、介護保険サービスなどの利用案内・手続きの援助なども実施しています。

「福祉サービスを利用したいけれど手続きがわからない」といった相談など、生活に関わる相談なら何でも相談可能ですし、通帳や印鑑、保険証書、不動産権利証書などの貴重品管理に関して不安がある人は、相談してみると良いでしょう。
生活困窮者には生活福祉基金の生活福祉資金の貸付も行っています。
動けない人には職員が定期的に訪問します。
電話での相談にも対応しています。
一方、「地域ケアプラザ」には「地域包括支援センター」も含まれており、介護サービスのマネジメントとともに、高齢者の権利擁護活動を行っています。
高齢者相談も実施中で、介護保険や介護予防、権利擁護など、いろいろな相談ができるのが魅力です。
「介護施設に入りたい」といった介護に関する相談や、高齢者虐待、消費者被害など、さまざまな相談に専門スタッフが対応しています。
相談内容に合わせたアドバイスや、必要なサービスの情報提供、問題解決につながる関係機関への橋渡しを行います。
匿名通報も随時受け付けていますので、近隣の高齢者世帯での虐待を見かけた時は、すぐに通報できるでしょう。
地域ケアプラザ(地域包括支援センター)は各地域に設置されているため、地域住民や高齢者が、自宅から気軽に行きやすく、相談しやすいです。