さまざまな介護施設が隣立し、選択肢のバリエーションが豊か

札幌市の、中央よりやや南東の方角に位置する豊平区。
市の中ではかなり狭いエリアですが、住宅地が密集する北部と、森林が一面に広がる南部とで二分されます。
便利なライフスタイルと、手つかずの自然を鑑賞する楽しみを両立させることが可能な区域となっています。
また、市内では比較的冬場の積雪量が少なめで、温暖な日も多いエリア。高齢者にとって、セールスポイントとなる条件がそろっています。
交通サービスについても欠点は特にありません。
鉄道を使いたいときは、市営地下鉄の南北線や東豊線を利用すればいいですし、車両を選びたいときは、室蘭街道をはじめ幹線道路が何本も走っています。
バスやタクシーも、実績の多い会社がサービスを提供しているため安心して乗車できます。
札幌市の人口は、長い間増加する一方でしたが、近い将来は減少を繰り返すように変わるだろうと推測されています。
豊平区については、近年になってもまだ人口が前年度より増えた年があるなど、はっきりとした減少傾向の兆候は見えていません。
それでも将来の人口減少のリスクがないとは限りません。
人口と少子高齢化は切っても切れない関係にありますが、豊平区は2023年に、25.8%という高齢化率が確認されました。
市全体で総合すると28.2%だったため、大きな違いはありません。
南区のように、より激しい高齢化が進んでいるエリアよりはましではあるものの、余裕がある状況ではありません。
市全体の要介護認定者が6万名を超えたのが2008年、7万名を超えたのが2011年と、人の助けを必要とする高齢者は市内で確実に増加しており、豊平区においても施設に関する内容をはじめ介護サービス全般のグレードアップが待ち望まれています。
現在の区内では、老人ホームや高齢者専用住宅が増えている最中と言えそうです。
新しくて美観や設備の優れた施設や、大型の施設がここ数年でだいぶ増えました。
施設の種類もさまざまある、利用する側としては選択肢が豊富で恵まれたシチュエーションと呼べるでしょう。
費用についても、入居一時金がかからない施設から、価格帯が広くて数十万円から1,000万円程度までとなっている施設まで、本当に多種多様です。
選択肢は数多いので、急いで入居を進めるよりは、余裕をもって、いろんな施設に見学の足を運ぶことをおすすめします。