札幌市南部のターミナル駅。バスに乗って快適に介護施設へ

発着駅である麻生駅(JRの札沼線の新琴似駅に接続しています)へ行くまでの間に中央区を通過します。中央区内では、地下鉄の東西線・東豊線および札幌市電の一条線へ接続するチャンスがたくさん訪れます。しかしいちばん乗り換えできる駅が多いのは市電の山鼻線でしょう。
過去10年を通して、駅の乗降客数に変化は少なく(1日平均で、14000~16000人の間で推移しています)利用率が安定していることがうかがえます。2013年の調査によると1日当たりの乗客数は、南北線の中で5番目の多さであることが浮き彫りになりました。
この駅は、戦前につくられた定山渓鉄道線の痕跡が近くに残っていることで有名です。しかしただ荒廃しているだけではなく、樹木に覆われており気分が落ち着く光景も鑑賞できます。住宅地は駅の西側に集中しており、商業施設や企業の拠点などは駅から少し離れた五輪大橋の方向に行くとたどり着けます。かつて札幌冬季オリンピックでおおぜいの見物客を集めた真駒内公園は、駅から1キロ程度離れた場所にあります。
駅の南北にはそれぞれ「真駒内バス発着場」が設置されており、「北海道中央バス」と「じょうてつ」が運行する路線が団地や学校など重要な場所へ連れて行ってくれます。このほかに個別の停留場が数ヶ所設置されており、かなり遠くに行けるコースも敷かれています。また数は少ないものの、「ばんけいバス」「北都交通」「道南バス」が管轄する路線が存在、スキー場や空港など旅行目的のユーザに心地よい旅程をプレゼントしています。
札幌市内には、サービス精神にあふれた介護施設が花盛りですが、このような真駒内駅から乗り入れできるバスを使って通える施設が今増えています。特に住宅型有料老人ホーム・介護付き有料老人ホーム・サービス付き高齢者向け住宅に関しては真駒内駅からバスで、数分で行ける施設が増加しており、人気を博している最中です。
費用体系は施設しだいで変わりますが、最近は入居一時金をいっさい徴収しないか格安に設定していたり、入居一時金と月額使用料どちらも廉価にとどめていたりと、高齢者を抱える家庭に対してフレンドリーな態度で臨んでくれるところが出てきました。すべてがそうだというわけではありませんが、1軒ずつ注意深く見ていくほうが正解でしょう。