呉市は海の綺麗な街。アクセス良好なサービス付き高齢者向け住宅も

呉市は広島県南西部の都市。
瀬戸内海に浮かぶ豊島、大崎下島などの島も呉市に含まれ、豊かな海の恩恵を受けています。
地形的に素晴らしい、天然の港があるのも特徴。
街の中心駅は海側に位置する「呉駅」。
駅の南側は繁華街で、駅から空中歩道で呉港まで繋がっており、その歩道の両サイドには商業施設やミュージアムなどが顔を並べ、休みの日などは大変賑わっています。
駅の北方には呉市役所や「呉レンガ通り」と言う商店街も広がり、シニア世代も用事を済ませたり、ゆっくり買い物が楽しめたりするでしょう。
交通アクセスとしては、JR西日本の「呉線」が海寄りの場所を東西に走行。
「広電バス」や「さんようバス」などの一般路線バスや、「中国ジェイアールバス」が運行する神戸・大阪行き高速バスや、東京・新宿行き深夜高速バスなどに乗れるので便利です。
呉市の南方に連なる豊島などの島を繋いだ「安芸難とびしま海道」が作られ、車で今治市(四国)の岡村島方面へと行けるようになっています。
そのため、瀬戸内海においても、車での移動がスムーズです。
呉市は在宅介護・施設介護の両方向から高齢者福祉に目を向け、「シニア世代が生活しやすい街づくり」のための事業を次々と展開。
「軽度生活援助ホームヘルプ事業」では一人で生活している高齢者の家事などをサポート。
一方では「生活支援ハウス」などの介護施設を整備し、自宅での生活が難しい方が施設に入居できる環境を整えているのです。
さらに、市内には介護施設だけでなく、サービス付き高齢者向け住宅なども。
中には「駅からすぐ近く」というアクセス良好な住宅も選べ、入居後もご家族が面会に来やすいでしょう。
基本的に介護サポート代が別料金ですが、食事は3食付いているので気楽なのが魅力。
料金も安めで、入居一時金は20万円台、月額利用料は12万円前後のプランもあります。
呉市は海が綺麗な街。
市内の高齢者向け住宅などに入居して、時には海の方へと行き、潮風にふかれながら海岸風景を楽しむ…そんな生活も素敵だと思います。
呉市の高齢化率は2023年には36.1%を突破

国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口(令和5(2023)年推計)」
呉市は、広島県の南西部の街。
瀬戸内海に臨み、東能美島や豊島などの島もある自然豊かな街で、海水浴やキャンプなどが満喫できます。
呉駅周辺は大型商業施設も揃っており、買物もしやすいでしょう。
利便性の良さなどから、呉市は広島県では広島市、福山市に次いで第3位の人口を誇ります。
2023年時点の総人口は20万9,241人ですが、高齢者数は7万5,539人、高齢化率36.1%です。
高齢化率は2010年の時点で29.3%でしたが、2015年には33.6%、2020年に35.5%、2023年に36.1%と右肩上がりで推移。
3人に1人以上は高齢者という状況となりました。
呉市の高齢化率は全国平均や広島県の平均を大きく上回っています。
介護保険の要支援・要介護認定者が一気に増える75歳以上の後期高齢者の割合も高く、2023年には21.0%まで上昇。
こちらも全国平均や広島県の平均より高くなっています。
呉市では地域別の高齢化対策や、高齢者福祉サービスの提供などを行うため、提供体制を整えようとしています。
呉市は医療系サービスの充実を図っている
呉市では介護保険の要支援・要介護認定者数も増加傾向にあり、2010年から2024年の14年間で1万8,019人増えています。

介護保険サービスの利用者数をみると、2024年時点で居宅サービスの利用者が71.3%、施設サービスが20.4%、地域密着型サービスが8.2%。
しかし、訪問看護や訪問リハビリテーションなどの医療系のサービスは利用者が増加しており、介護だけでなく、医療サポートを必要とする高齢者が増えているのが分かりました。
呉市は、介護と医療のサービスが同時に受けられる「介護療養型医療施設」の増設も含め、医療系サービスの充実に努めています。
呉市では自宅で暮らす高齢者が多く、在宅介護を受けている人も多数。
家族などの介護負担を減らすべく、2012年から「定期巡回・随時対応型訪問介護看護」などの地域密着型サービスが創設され、夜間訪問といった夜間の対応が可能になりました。
今後も後期高齢者の増加にともなって、要支援・要介護認定者も増加すると予測されています、しかし、介護保険サービスについて、「制度のことは知っているが、内容は知らない」と答えた人が63.2%にも上っており、さらなる介護保険サービスの情報提供や普及活動が重要であることが分かりました。
呉市は介護保険サービスの普及や、サービスの質の向上を目指し、さまざまな高齢者福祉計画を実施中です。
配食サービスなどの生活支援が高齢者の生活をバックアップ
呉市は近隣の主要アクセスポイントとも比較的往来がしやすいのが魅力。
東京から飛行機で広島空港まで1時間30分程度、空港から呉市まで連絡バスで1時間程度なので、合計2時間30分ほどで東京から呉市に来られます。
また、呉港には広島港からスーパージェットも出ており、20分程度で行き来ができるのもポイントです。

こういった資源を有効活用しつつ、観光誘致や住みよい街づくりを積極的に実施しています。
街づくりの一環として、高齢者が快適に暮らせる社会づくりも推進しており、包括的にケアできるシステムを構築中です。
高齢者に対し、今後充実して欲しいサービスについてアンケートをとると、「在宅生活を支援するサービスの充実」が55.0%、「老人ホームなどの入所施設の充実」が48.1%、「往診などの在宅医療サービスの充実」が40.8%という結果が出ました。
また、「介護が必要になっても自宅で生活したい」という人が半数近くいる一方、「介護が必要になったら施設で暮らしたい」と考えている人も40%以上いることも分かりました。
呉市は、緊急通報装置給付や、火災報知器や電磁調理器などの日常生活用具の給付、配食サービスなどの生活支援を実施。
往診や訪問看護などの提供量も増やそうとしています。
さらに、生活が困難な人も安心して暮らせる養護老人ホームや生活支援ハウス、介護度が高い人もケアしてもらえる有料老人ホームや、簡単なサポートを受けながら暮らせるサービス付き高齢者向け住宅といった高齢者の住まいの確保も行い、総合的なケアを実施中です。
介護予防のための「からだ元気アップ教室」を実施
呉市における今後の暮らしについてのアンケート調査によると、一番不安なことは「自分の身体や健康のこと」が71.3%、次いで「介護が必要になったときのこと」が64.1%となっています。

呉市は高齢者の自立支援と介護予防、要介護状態の重度化防止が重要として、高齢者筋力向上トレーニング事業や楽らく体力づくり事業などを通し、介護予防活動を積極的に実施。
運動器の機能改善体操や、栄養改善指導、口腔ケア教室などを積極的に行っています。
介護予防教室としては、地域交流や機能訓練指導員によるトレーニングが楽しめる「きてくれサロン」や、「おたっしゃ筋力アップ教室・フォローアップ教室」、「高齢者マシントレーニング教室」「からだ元気アップ教室」などを実施。
足腰の痛みの改善などに繋がっています。
積極的に体を動かすことは、筋力アップや心肺機能の向上だけでなく、認知症予防などにつながることが分かっており、呉市は自主的に介護予防活動を行っている地域グループを支援中です。
こういった活動が高齢者の地域交流や仲間づくりにも一役買っています。
また、閉じこもり防止のため、高齢者の外出や居場所づくりもサポート。
レクリエーションや交流が楽しめる「すこやかサロン」や「ふれあい・いきいきサロン」の支援や、高齢者ボランティアグループの活動、趣味活動、生涯学習などをサポートしています。
さらには、がん検診やインフルエンザ予防接種、生活習慣病予防教室などを行い、健康寿命の延伸も目指しています。
呉市の高齢者相談

呉市では、高齢者の悩み相談に加え、在宅介護などを行っている介護者側の相談も実施。
各地区にある地域包括支援センターに高齢者総合相談窓口が設置されており、生活や金銭、人間関係など、あらゆる相談が可能です。
介護者へのアンケート調査によると、不安に感じていることは、「外出の付き添いや送迎」が26.9%、「認知症状への対応」が25.3%となっており、地域包括支援センターでは実際に不安内容を詳しく聞き、具体的な対処方法などをアドバイスしています。
地域包括支援センターは認知症高齢者についての相談場所にもなっており、認知症ケアに関する相談やアドバイスも実施。
認知症への理解度を深め、認知症高齢者の介護者をサポート。
早期発見・早期ケアを目指しています。
また、地域相談センターでは在宅介護や福祉サービスなどに関する相談に対応。
介護予防教室についての情報も提供していますので、介護予防に関しての問い合わせや質問も可能です。
一人暮らしの高齢者に対しては、民生委員による定期訪問を行い、身の上相談や生活相談などに応じています。
「足腰が痛くて外出できない」という人も、気軽に相談できるでしょう。
さらに、呉市の社会福祉協議会では、福祉サービスに関する苦情などを受け付けています。
直接面談や電話相談などに対応しており、第三者として公平に問題解決の手助けを行います。
また、呉市シルバー人材センターやハローワークなどでは、高齢者の就労相談も実施中です。
まだまだ呉市では第1次産業は高齢者の割合が高く、シルバーパワーが期待されています。