発展が目覚ましい駅周辺。介護施設のラインアップも充実

近隣に向かうバスについては西鉄バスが管轄していますが、県外と空港を往復するバスもあり、県外のバス会社もこの地域に進出を果たしています。そしてタクシー会社の活躍にも目覚ましいものがあります。特に乗り合いタクシーについては、山口市や宇部市に向かう路線があり、固定客を獲得しています。
空港線の発着駅は姪浜駅であり、そこまで行けば九州旅客鉄道の筑肥線を利用できます。しかしすぐ近くにも便利な駅があり、博多駅はその最たる例でしょう。新幹線をはじめ、九州旅客鉄道やJR西日本の路線を何本も使えます。また、天神駅では福岡市営地下鉄の七隈線や西日本鉄道の天神大牟田線に乗り移れますし、中洲川端駅では箱崎線に接続しています。
21世紀に入ってから、1日あたりの乗客数に大きな変化はありません。しかし徐々に減少傾向が見られた時期があり、2008年に入ると今世紀に入ってから初めて20000人を割りました。ただし2012年からはまた20000人を超えています。
博多区は、高齢化率が顕著な自治体の仲間入りはまだ果たしていない状態です。それでも、高齢者を対象とした医療機関や介護施設のサービスの提供能力は限界に近づいているという声が絶えません。実際に一部の施設ではベッド数などが足りなくなっています。福岡空港駅の周辺でも、特別養護老人ホームや老人保健施設への入居は一筋縄ではいかなくなっていることは間違いありません。
ただし、民間の老人ホームや高齢者専用住宅が博多区内全体で徐々に増加しています。それにコストがかかりにくい施設がけっこうあることは注目するべきでしょう。グループホームのように、認知症でないと入居が認められない施設もありますが、サービス付き高齢者向け住宅や住宅型有料老人ホームのような賃貸形式の施設の場合、月あたりのコストが10万円強、あるいは10万円未満でもOKというパターンが出てきています。
できたばかりで、建物も設備も全体的に新しい施設もその中で目立っています。見学する時間を惜しまずに、なるべく多くの施設を見て回ったほうがおそらく後悔しないでしょう。