高齢者福祉サービスが多彩で手厚い街

名古屋市の北西部に位置する、市を構成する16区の内の1つ、名古屋市西区。
交通手段としては市営地下鉄鶴舞線や名古屋市営バスなどがあります。
他区同様、高齢者数が年々増加し、2023年には総人口約14万7,096人に対し、高齢者の数は3.5万人。
高齢化率は24.23%となりました。
全国の高齢化率が約25%なので全国平均は下回っているのですが、介護施設の満床率も高く、やはり高齢化は避けられない問題となっています。
そんな状況の中、西区はさまざまな高齢者福祉サービスを実施中です。
「いきいきクラブ」という健康体操などを行い、介護予防や介護度上昇の防止をサポートしています。
また、「健康・仲間づくりチャレンジガイド」を作成し、高齢者サークルなどを希望者に紹介。
高齢者同士の仲間作りに貢献しています。
その他にも福祉用具の貸出や介護用住宅改修の助成など、福祉内容は豊富です。
西区の特別養護老人ホームの利用料は、介護度や年収によって違いますが、生活保護の方なら2万円、それ以外の方でも4.5万~8万円程度。
その安さから入居希望者が殺到、現在は順番待ちの状態です。
サービス付き高齢者住宅・有料老人ホームなど、公的介護施設以外の老人ホームもあります。
施設によって金額の高低はありますが、月額利用料は16万前後~30万円という施設が多いようです。
サービス付き高齢者住宅はこれに介護ヘルパー代などが加算されますので、入居を決める前に、全体の費用の把握をしておくことをおすすめします。
個人での計算は難しいですから、施設の担当者やケアマネージャーに頼んで、一緒に計算してもらうと良いでしょう。
グループホームも区内に点在。
15万円くらいから入居可能なのですが、少人数制なので元々の募集数が少なく“空きが1名”といった施設が多いのが現状です。
特養を待つ間、有料老人ホームやグループホームのお世話になれたらよいのですが、それも難しい場合は、自宅介護用の福祉サービスもありますので、上手く活用しましょう。
在宅介護の支援センターも沢山ありますので、介護する方も独りで悩まず、必ず相談してみましょう。
また「ロングショートステイ」という、長期ショートステイもあります。
これは有料老人ホームや、特養などの公的介護施設が実施しているサービスで、30日間の滞在の内、1日は自宅に帰る必要があるのですが、1ヵ月という長期的施設滞在が可能です。
こういったサービスと自宅介護を組み合わせつつ、特養の順番を待っている方もいるようです。
是非、参考になさって下さい。