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第15問 大まちがいはどこでしょう?「車の運転をやめなければ、 免許証を取り上げるべきだ」

最近、認知症と診断されたお父さん。いくら言っても車の運転をやめてくれないから、いつか事故を起こすんじゃないかと心配でたまらない。免許証と鍵は隠しておこう…

「危ないから」と言われても納得できず、意地になってしまうことも

危険に気づかない人もいる

認知症の診断が出た人は、道路 交通法によって車の運転が禁止されています。しかし、認知症の人ほど「まだまだ大丈夫」などと言い張って、運転を継続したがるものです。

本人は自分の運転の危険性が理解できていないので、家族が運転をやめるように説得しても、意地になってしまって良い結果につながりません。

また、鍵や免許証を隠したり、無理に取り上げたりすると、家族への不信感を募らせることになり、今後の介護に影響がでてしまうこともあります。

後悔先に立たず

交通事故は本人が怪我をしたり、亡くなったりするだけでなく、人身事故にもつながります。家族にも賠償責任が発生するのです。

大事故を起こす前に、伝え方を工夫して説得を

周囲の人に協力してもらおう

周囲の人に協力してもらおう

家族に言われると意地になってしまう人でも、かかりつけの医者や信頼している親戚、免許を返納した知人に説得してもらうと納得することがあります。

「この人の言うことなら素直に聞く」という人から説得してもらいましょう。その際 「危ないから」という抽象的な言い回しではなく、「法律違反なので」などが納得しやすいです。

医者から「夜や雨の日は外出禁止」「遠出は家族を助手席に」など制限してもらうのも効果的です。電動カートや三輪自転車など、代わりの交通手段を提案しても良いでしょう。

取り上げるのではなく、自ら諦める道を探そう
第15問こたえは…

取り上げるのではなく、自ら諦める道を探そう

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【第16問】大まちがいはどこでしょう?「夜騒ぐから、睡眠薬を飲んで熟睡してもらおう」

※この連載は『その認知症ケアは大まちがい!』(講談社/2017年6月13日発行)
より内容を一部抜粋し、加筆修正したものです。

『その認知症ケアは大まちがい!』(講談社/2017年6月13日発行)

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