最近、認知症と診断されたお父さん。いくら言っても車の運転をやめてくれないから、いつか事故を起こすんじゃないかと心配でたまらない。免許証と鍵は隠しておこう…
「危ないから」と言われても納得できず、意地になってしまうことも
危険に気づかない人もいる
認知症の診断が出た人は、道路 交通法によって車の運転が禁止されています。しかし、認知症の人ほど「まだまだ大丈夫」などと言い張って、運転を継続したがるものです。
本人は自分の運転の危険性が理解できていないので、家族が運転をやめるように説得しても、意地になってしまって良い結果につながりません。
また、鍵や免許証を隠したり、無理に取り上げたりすると、家族への不信感を募らせることになり、今後の介護に影響がでてしまうこともあります。
後悔先に立たず
交通事故は本人が怪我をしたり、亡くなったりするだけでなく、人身事故にもつながります。家族にも賠償責任が発生するのです。
大事故を起こす前に、伝え方を工夫して説得を
周囲の人に協力してもらおう

家族に言われると意地になってしまう人でも、かかりつけの医者や信頼している親戚、免許を返納した知人に説得してもらうと納得することがあります。
「この人の言うことなら素直に聞く」という人から説得してもらいましょう。その際 「危ないから」という抽象的な言い回しではなく、「法律違反なので」などが納得しやすいです。
医者から「夜や雨の日は外出禁止」「遠出は家族を助手席に」など制限してもらうのも効果的です。電動カートや三輪自転車など、代わりの交通手段を提案しても良いでしょう。

第15問こたえは…
取り上げるのではなく、自ら諦める道を探そう