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第11問 大まちがいはどこでしょう?「脳トレをやれば認知症は防げる」

認知症の予防には脳トレが良いらしい。デイサービスの利用者さんの中にも物忘れがひどくなってきた人がいるから、これから毎朝、脳トレの時間を設けよう!満点目指して頑張れば、認知症にならないはずだよね。

「脳トレが認知症予防に効く」というのは仮説。脳トレをしていてもボケるときはボケる

計算が嫌いな人にとってはストレスに

「脳が衰えないように脳のトレーニングをしよう」と登場したのが脳トレです。物忘れが気になり始めると、自分だけでなく親や配偶者にまで無理やり脳トレをさせようとする人が出てきました。

偉い先生が効くと言ったのがその理由ですが、これはあくまで仮説で、脳の血流量と認知症の因果関係はわかっていません。

たまたま計算が好きでそこに楽しみを見出し、「問題行動」が落ち着くこともあります。逆に、脳トレがストレスになって「問題行動」につながる人もいるのです。

認知症予防の脳トレとは

「簡単な計算や音読で脳を働かせると、脳の血流が良くなって認知症の予防や進行を防ぐのにつながるのではないか」という仮説のもとに行われている、脳のトレーニングのこと。

「明日」のために何かをするのではなく、「いま」をイキイキと生きることが大切

「脳トレ」以外に、イキイキと取り組めるものがあるかもしれない

「脳トレ」以外に、イキイキと取り組めるものがあるかもしれない

「脳トレ」は必要でしょうか。周囲を見回して、自分らしくイキイキと生きているお年寄りにその秘訣を聞いてみてください。「寝たきりにならないために」「ボケないために」何かをしてきた人がいるでしょうか。

ほぼ全員が、その日の「いま」を懸命に生きてきた人ばかりです。明日のために「筋トレ」や「脳トレ」をやってきた人はまずいません。

大切なことは、本人にやりたいことをしてもらい、嫌がることは無理強いせず、「イキイキとした生活」を送ってもらうことです。

計算が嫌いな人には逆効果。かえって悪化することも
第11問こたえは…

計算が嫌いな人には逆効果。かえって悪化することも

「認知症ケアのまちがい探し」をすべて見る
【第12問】大まちがいはどこでしょう?「『問題行動』が出てきたら、精神科に入院させなければならない」

※この連載は『その認知症ケアは大まちがい!』(講談社/2017年6月13日発行)
より内容を一部抜粋し、加筆修正したものです。

『その認知症ケアは大まちがい!』(講談社/2017年6月13日発行)

「その認知症ケアは大まちがい!」

三好春樹(著)東田勉(著)(講談社)

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